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「知られざる浄水発生土という産廃」

「知られざる浄水発生土という産廃」

流動化処理土の原材料として浄水発生土の利用検討

産廃行政の複雑さは日本だけなんだろうか。

玉虫色に変化する定義。

ある時にはごみ、

ある地域では資源、

判断は先送りたらいまわしにされ、

誰もが当事者になろうとしない。

憶測が飛び交い、

どこからとも知れない圧力がささやかれる。

それは残コンやスラッジに限ったことではないようだ。

生コンブログの始まりである。

当社ではここ7年流動化処理土を製造出荷してきた。

一昨年の博多駅前陥没事故を契機にその引き合いは増加し、

今では月間300~500㎥コンスタントに出荷するまでになった。

セメントも、生コンもそう。

産業廃棄物の出口として活用されていることは一般には知られていない。

代表格はフライアッシュという火力発電所で発生する産業廃棄物。

これはセメントを製造する際の原燃料として利用されたり、

生コンクリートを製造する際のセメント代替材としても活用されている。

フライアッシュをはじめ多くの産業副産物(廃棄物)が俎上に上る。

そして流動化処理土もその出口として十分検討可能。

知られざる浄水発生土という産廃

水資源の確保を狙い河川水などを引き込んで濁水を浄化する。

その際に沈降する泥土のことを指す。

いずれの自治体もこの浄水発生土の処理に悩んでいるという。

有害な物質が含まれているわけでもない浄水発生土。

事実ため池などの浚渫工事に伴い発生する浚渫土は産業廃棄物ではない。

成分はまるで同様のものである両者。

一方は産業廃棄物とみなされ、

一方は通常の残土として処理される。

法的定義だけで一方は有効利用され、

一方は1㎥あたり20,000円の廃棄費用を払って棄てられている。

その原資はもちろん税金である。

1万㎥の廃棄費用が掛かっているというから(とある施設)、

ざっと2億円税金が使われていることになる。

ただ単に法的定義が違うというだけでだ。

これも産廃行政の複雑な運用が背景にある。

流動化処理土の原材料として浄水発生土の利用検討

法的定義が産業廃棄物というだけの浄水発生土。

流動化処理土の専門家の目から見れば十分に利用可能。

むしろ良質で安定的な原料とみなすことができる。

現在流動化処理土の用途範囲はますます広がっていく。

さらに浄水発生土の整備をしている県の機関は、

流動化処理土の発注をすることも可能。

つまり、流動化処理土の出口をも司っている。

当社が県の産業廃棄物を原材料として引き取れば、

その分の一部を県も流動化処理土の出口として発注検討が可能。

そんな構図を期待することができる。

県全体で年間数億円にも上る浄水発生土の処理費用。

それがカットされさらにはマテリアルとして再利用されることができる。

残コン・スラッジの構図とまるで同じことなのだが、

民間企業と地方行政が多くの規制を打破して付加価値を創出している。

指導・監督する立場は逆に規制で壁をつくりこうした経済活動を阻害している。

産み出された付加価値も埋もれてしまう。

こうしてせいぜいブログで発表される程度。

本来はおかしなことではないだろうか。

そもそも誰の責任だというのか。

職業人生の最大のテーマとして取り上げている残コン・スラッジ。

浄水発生土の取り扱われる現実に触れ、

あらためてそのテーマの深さに愕然としている。

誰もが責任をとろうとしない。

誰もが当事者となろうとしない。

見て見ぬふり。

ダイレクトに一人ひとりに降りかかってこないから。

でも、間接的には税金投入として財布を確実に痛めているのだけれど、

無視され看過されている。

生コン工場にとっての最大の産業廃棄物。

残コン・スラッジ

この道のりは遠く険しいようだ。

前進は止めない。

転載元:宮本ブログ

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